2016年秋冬パリバイイング報告(5日目)

▼パリバイイング5日目はクロスから。
いつものファサードを抜けるとクロスのマークがウエルカム。
2016年秋冬はコートが良かったです。特にロング丈のコートと、
カシミヤのハーフジャケットは、クロスならではの雰囲気が気に入りました。
メンズスタッフもクロスのオーダーにはひときわ熱が入ります。

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▼08サーカスは、デザイナーの元ブランドの商標を昨年買い戻し、
新たにkiminori Morishitaコレクションを発表。
そのコレクションは、手仕事、一点物、仕事の入ったもの…等、迫力ある作品です。
レザーブルゾンは100ピースの工程を経て作られたり、
MA1はレクサスのタイヤのホイルに吹き付けるシルバーメッキを独自にコーティングされ温度差によって表情が変わる等、
森下氏にしか出来ない力強さとテクニックが披露されました。
久しぶりにデザイナーの森下氏もパリに見えられ、迫力あるコレクションを披露されました。

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▼バイイングには、書類やカメラ、私物等、沢山携帯しますが、
このバルマンのルピエールは沢山入るし、その上使いやすいのが特徴。
またバイイングでは沢山のショールームを回るのでファッションも様々。
でもどんなスタイリングにも合うし、ルックスも良いのでとっても気に入っています。
バルマンのショールームは、パリのショップの2階です。では行ってきます。

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▼2016秋冬バルマンのテーマはマリーアントワネット。王妃の衣装の装飾やレース、
そしてフリルがふんだんに使われた豪華な衣装が圧巻です。
まずは、オートクチュール並のアトリエの手仕事、技術を駆使した作品をご覧ください。
この後に、特別なイベントが行われるようで、デザイナーのオリビエ・ルスティンの姿を拝見できてラッキーでした。
昨年はH&Mとのコラボレーションで、幅広い世代にバルマンの名を世界にも発信したオリビエ・ルスティン。
若き彼の才能には益々目が離せません。

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オーナーバイヤー 岩高

2016年秋冬パリバイイング報告(4日目)

▼パリバイイング4日目。
秋冬もスタートのカシミヤのストールの新ブランド、デニスコロン。
ハイダーアッカーマンもこのブランドのファンで、自身はもちろん、商品にもここの素材を遣うとのこと。
ネパールのカトマンズの最高級カシミヤが特徴。とにかく軽く、そしてお洒落。お勧めはチェックの大判です。
お土産にネパールのお守りのブレスレットを頂きました。
全員お気に入りのストールを巻いて記念撮影。中央がデザイナー。

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▼今や、マトッティグループ全店で御用達となったレナードプランク。
秋冬は、ハットの高さをを押さえたデザインが登場。素材はビーバー混のラビットや、色のバリエーションも沢山登場です。
一枚目は秋冬一番のお気に入りのハットで記念撮影。二枚目は、ショールームで思わず全員買ったハットで記念撮影。

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▼今日は冷たい雨。パリは例年より暖かいのに、何故か昨日から風邪を引いてしまったみたいで、
カフェで一息。クロックマダムはクロックムッシュに卵が乗ってます。これで元気になれそうです。

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▼以前から気になっていたザ・ロウ。いよいよ秋冬からスタート致します。
ザ・ロウは、子役として10代から成功し資産が3億ドル以上と言われるオルセン姉妹が、
2007年にラグジュアリーなTシャツを作ることから始まったブランド。
スーツは、ロンドン発祥の高級仕立てのサビル・ロウからの由来。
ニューヨークのCFDAファッションアワードでは、デザイン・オブ・ザ・イヤーに耀いた経歴を持つ。
秋冬からマトッティでいよいよスタート。是非楽しみにしてて下さいませ。

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▼パリの街のお店のディスプレイはおしゃれで個性がいっぱいです。ほんの一部をお見せします。
ファッションのお店からお花屋さん、レストランと見ていて飽きることはありません。

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オーナーバイヤー岩高

2016年秋冬パリバイイング報告(3日目)

▼パリバイイング3日目。
今日も暖かいパリです。
スタートはアンドゥムルメステールから。
ハイダーアッカーマンカのジャケットと、アンドゥムルメステールのブーツは、
どちらも白黒のコントラストがポイントなので、ぴったり合わせてみました。

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▼アンドゥムルメステールの秋冬プレコレクションは、メンズと同じギリシャ神話がテーマ。
ダフネの髪の色であるブロンドやジンジャーカラー。
絵からインスピレーションのフローラルプリント。ブルーの瞳がモチーフのアクセサリーがポイントです。
スタイリングも組み合わせによってはクールにもシックにもロックにもなり、アンドゥムル独自の世界が広がります。

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▼Y-3の春夏のスニーカーは、既にラシャンブンでも予約で一杯。
秋冬はスタンスミスモデルが登場。冬のスニーカーは、ハイカットで決まりですね!
あいにく、画像がNGなのでお店に帰ったら見てくださいね。
この画像は一昨日のパリコレのインビテーションとショーです。

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▼グイディショールーム。今回は秋冬メンズの発注です。
私が気に入ったのはバックスキンのボルドー。
オリーブの木には、新作のレザーの帽子がオリーブの実のようにディスプレイ。
レディースは3月にオーダー予定です。ショールームは、いつもお洒落でウエルカムな雰囲気に溢れています。

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▼先シーズンから、シェルター2でスタートしたボリス。
あっという間に在庫が無くなるほどの人気です。
秋冬テーマはパラシュート。素材感やデザインにパラシュートのスパイスが感じられる素晴らしいコレクションでした。
ワースクスタットとのコラボのサングラスは超高価で40万ぐらいでした。

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▼今日の夜は、斎藤と黒田のbirthday dinner。
神戸のフレンチ、パトゥのシェフがパリに行ったら是非ともお勧めというフレンチTOYOでお祝いしました。
ここは、パリで名を馳せた高田賢三おかかえのレストラン。入口には高田賢三がシェフを描いた絵が飾られていました。
さて、二人とも益々頑張って下さいね。

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オーナーバイヤー岩高

2016年秋冬パリバイイング報告(2日目)

▼パリバイイング2日目。
朝陽が眩しく暖かい一日になりそうです。今日の朝食は近くのお気に入りのパン屋さんで。
ここすごく美味しくて安いからついつい買いすぎてしまいます。

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▼2016年秋冬ニナリッチ。ギョームアンリの3シーズン目のコレクションは、
1950年代のフランスモデルの生涯からのインスピレーション。
ギョーンアンリらしい、メンズライクでいてフェミニンなアイテムも沢山登場し若々しいコレクションでした。

 

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▼ニナリッチのモンテーニュのショップウインドウは、2016春夏コレクションがディスプレイ。
マトッティにも入荷しているレースのトップスやスカートもありました。
シルクのブークレーのジャケットとスカートも、もう間もなく入荷します。

 

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▼エマニュエルウンガロは、昨年の秋冬からマトッティで、リ・スタートしこの春夏も
レースのニットやスカートやプリントがとても好評です。2016年秋冬は、さらに洗練されたコレクション。
ブラックレースにアシメトリーのスカートを組み合わせたり、ベーシックなツィードのケープコート等、
リアルなレディーライクな商品が揃いました。

 

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▼コレットのウインドウディスプレイ。ウインドウの片側はお花をそのままに瓶詰め、
もう片側は花びらを目一杯瓶詰めにしてありました。春らしくとっても綺麗でした。

 

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▼2016年秋冬レディースで一番期待していたハイダーアッカーマンは、初のプレコレクションを披露。
予想通り、ハイダーの定番スタイルを見事に表現。特にジャケットが良かったです。しかし画像のアップは一切NG。
その理由は、「このプレコレクションが、秋冬の僕の最高のコレクションと思われるのが嫌だから誰にも見せたくない。
僕の本当の秋冬は、パリコレのランウェイで見てほしい…。」と。
ハイダーの完璧主義なプロ意識を感じました。画像は、夕暮れのショールームの入口。

 

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▼バイイング2日目の最後は、セレクトショップのメルシーへ。閉店前なのにこの長蛇の列!

 

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オーナーバイヤー岩高

2016年秋冬パリバイイング報告(1日目)

▼2016年秋冬パリバイイング行ってきます!!
今回はshelter2の黒田が同行。初めてのバイイング、活躍期待してます。

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▼1月23日ーパリ到着。
大変な事があったけど、私達はパリが好き。
いつもワクワクさせるモードでエレガントな魅力は最高! 写真はホテルとオペラ座です。

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▼パリバイイングスタートの今朝は気温8℃とそんなに寒くはないです。
今日はメンズのバイイングに同行するのでスニーカーにしました。マキシム丈のコートと帽子でエレガントさを出しました。

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▼パリ初日。
LANVINメンズのショーでバイイングがスタートです。

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▼LANVINのショーは力強く、クールで最高でした。

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▼Y―3 2016 AW show。
会場はかなり狭く天井が低いスペース。
雰囲気のあるとこです。スポーティーでクールなショーでした。

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▼今回のパリコレ、ファッションスナップは、Y-3のショー会場前から。
Y-3とあってスポーティーなアイテムに、ストリートな要素を取り入れたお洒落な人達が集まりました。

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▼アンドゥムルメステール2016年秋冬メンズコレクション。
テーマはギリシャ神話の、アポロンとダフネのストーリー。
このテーマは、レディースのプレコレクションとメインコレクションへと一貫して続きます。
明後日のレディースコレクションで詳しく報告致します。

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初日のパリは、パリコレの会場でも心配していたテロの警戒した雰囲気は全く無く、
いつものように世界からお洒落大好きなファッションピープルが沢山集まってきていました。

また今日はメンズのバイイングに同行しましたが、
メンズブランドはどこも素晴らしく、SHELTER2、SHELTER5のバイイングも順調にスタートしています。

レーベルアンダーコンストラクション、ワークスタットミュンヘン、ディプティバースの3ブランドは、
SHELTER2/SHELTER5のブログで詳しくご覧くださいませ。

では明日もしっかりお伝え致します。

オーナーバイヤー岩高

ファッションはどこへ向かうのか…。2016年もよろしくお願いいたします。

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2016 HAPPY NEW YEAR!新年が幕開けです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

▼MATTOTTI SERATAと、MATTOTTIでは、新作の春物と新年のお花が皆様をお迎えしております。

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今年は、百貨店の福袋めがけ1万人前後の人が並び、スターバックスには108人分の福袋を買い占めた人がその後すぐにネットオークションでそれを倍近い値段で競売にかけている等、今までのファッションの在り方と、お金の儲け方の変化に戸惑います。

新年のブログは、新年の雑誌や時代を担う方々のコメント等を事例にして、今後のファッションの行方について、感じることを書かせていただきました。

 

▼繊研新聞の元旦の一面を飾ったのは、『ファッションは楽しい』という紙面。バイヤーから一般の方々が幅広く取り上げられました。

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その中で特に際立つ一人の男性が、SHELTERⅡのトップ顧客様井上猛さん。彼のように、ファッションを楽しむことが、仕事の原動力でもあり、そしてプライベートでも自分自身らしくありたいとファッションを心底楽しむ男性こそ、私達の理想の顧客様であり、大切にすべき、そして増やしていきたい顧客像なのです。

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ボタンジャケット(m.a+)¥235,000 スパイラルパンツ(m.a+)¥262,000 ダイアゴナルブーツ(CCP)¥242,000(以上全てshelterⅡでのご購入の私物)

 

▼年末のWWDでは業界のトップを走る続ける35人のデザイナーのインタビューが載っていました。

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『加速するファッションシステムはどこに向かうのか?』というテーマについてでとても興味深いものでした。特に印象出来だったものをあげました。

●マーク・ジェイコブス:ショーのために6週間集中して昼夜を問わず働き、7分間、よかったと思える何かを作り出せる瞬間のためにいろんなことに対処するよ。苦労やストレスや障害があっても、やっぱりファッションが好きなんだ。

●リック・オウエンス:忙しいということは幸せなことなんだ。

●ジョルジオ・アルマーニ:人々は秋冬シーズンのショーを3月に見たら、今すぐその服をほしいと思うだろうが、しかしまだそれらは生産されていないという事態になる。それに対応しようとすれば我々はファストファッションのように仕事をしなければいけなくなる。

●レンツオ・ロッソ(OTB会長:メゾンマルジェラオーナー):ファッション業界は今やSNSをする人であふれている。クレイジーなことだ。ちゃんと話をすべきだ。私はそんなファッションシステムには巻き込まれたくない。私はただ美と夢がほしいんだ。

●アルベール・エルバス:自分がファッション業界で何をしているのか、またそもそも何者かが分からなくなっている。昔は私たちの肩書ははデザイナーだった。それが今はチーフクリエイティブディレクターになった(中略)。私たちの肩書は「イメージメーカ」さ。私たちの仕事の大部分を占めるのはイメージになった。

●アレキサンダー・ワン:ファッションはビジネスで、消費者が第一優先なんだ(中略)大切なのはジャーナリストじゃなくてバイヤーなんだよ。今彼らのポジションが再評価されつつある。僕は頑固たる意見とか答えを持っているわけじゃないけど、僕たちが常に話し合っているのはショーに誰を招待するかなんだ。

●ウミット・ペナン:今やソーシャルメディアがファッションをコントロールしているね。それは気にいらないよね。速過ぎ!変化するといいね。でもどうやって?手がかりはなしだよ!!!

●アナ・スイ:ファッションがオーバーヒートしていることについは賛成だわ(中略)。これはファッションに限ったことではなく全てにおいてよね。映画業界も音楽業界も。まるでスポーツね(中略)。今までは目の前にあったことが1か月後の雑誌に待っていたりしたけど、今はすぐに目の前にあるわ。適応するしかないんじゃないかしら。みんな頑張ってるわ。

●カール・ラガーフェルド:私が最も嫌悪するのは、高額な報酬を得ていながら、ブランド側の要求が多すぎるとか、燃え尽きてしまうのは嫌いだとか言うデザイナーだ。デザイナーはフルタイムの仕事。趣味の片手間にやる仕事ではない。今やファッションはスポーツだ。走れ!

 

デザイナーは、本当にファッションが好きで、仕事熱心だという事。私も迷うことがないとは言えませんが、そんなときは、必ずデザイナーの声を、そして意志を聞く。ファッションをクリエイティブしているのはSNSではなくやっぱりデザイナーだと思う。ファッションというものが人の手そして感性でしかつくられないクリエイションであることはゆるぎないから…。

 

▼そして、私も微力ながら、新年(2月号)のファッション販売で、『セレクトショップバイヤーが見た2016春夏注目アイテム 』で見開き2ページの記事を書かせていただきました。(P92~P93)

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岩髙様再修正レイアウト0001 のコピー

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ファッションを取り巻く環境…。それにともない、セレクトショップは大きな課題を抱えながらも、時代はそれを待ってはくれずにどんどんと加速し進んでいきます。

しかし、私たちは、今年も顧客様への最新ファッションのご提案、そして新しいお客様との出会い、それぞれの方々とどんなファッションのドラマが始まるのか、ワクワクドキドキです。それを実現できるお店だけが生き残っていけることは間違いないと思います。

今年も何卒よろしくお願いいたします。

オーナーバイヤー岩高

2015年秋冬セール実施中

2016年春夏商品入荷中