2018春夏 sacai バイイング報告

 

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▼早朝の東京は、小雨で神戸より少し寒いお天気。

先々週パリで大好評を得たサカイの展示会に来ています。

2018年春夏プレスリリースで、

「sacaiの本質、最も純粋にフェミニンな表現を再発見するコレクション」

と表明されているとおり、

フェミニティを新たに追求し、新しい見え方に挑戦したコレクションでした。

勿論仕入れ予算は大幅にオーバーしてます(*≧∀≦)

ショールームの画像は一切NGですので、チロルチョコと、青山のショップウインドウをご覧ください。

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▼ラシャンブランでオーダーしたルックをご紹介します。

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▼アマゾンジャパンが主催の「アット トウキョウ 」で、

10月20日にサカイとアンダーカバーの合同のショーが行われる予定です。

サカイはパリでショーを行っていますが、国内では初のショーとなります。

またアンダーカバーとのコラボですから尚更貴重なショーイベントです。
今回は見ることができませんが、益々サカイの飛躍に期待大ですね。

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▼東京も雨はすっかり上がりました。

青山のニコライバーグマンは、ハロウィーン前で、大小色とりどりのかぼちゃがお洒落にお出迎えです。

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オーナーバイヤー岩高

 

2018年パリコレバイイング報告 Vol.6

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▼パリ3区のハイダーアッカーマンのショールームは、朝からバイヤー達で大混雑。

コレクションの賛否は翌日から始まる展示会の賑わいで分かります。

まず目につくのが白と黒のベースカラーに差し込む赤やピンクのブロックカラー。フェミニンでロックなハイダーの春夏オーダースタートです。

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▼ハイダーアッカーマン春夏は、一つ一つのアイテムにデザインがしっかりと施されたコレクションでした。

テーラリング、カッティング、フォルム、ステッチ、ライン、カラーブロックが、ハイダーらしいエレガントでフェミニンなスタイルを表現しています。

特にジャケットは、脇下を開けたデザインに、パイピンクのトリミングがバランス良く仕上げられています。

ベストもジャケットのテーラリングがそのまま使われしっかりとしたインパクトを伝えています。

またハイダーの代表的な人気の定番になりつつあるMA1は、春夏らしい軽く光沢ある表面素材で変化をつけた新作を作り出していました。

カラーは赤、白、イエロー、黒をベースに、それらのカラーブロックもモダンさを感じさせます。

完成度の高いプレコレクションに続き最高のフェミニンを魅せてくれたハイダーでした。

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▼パリのコレットのウインドウはトムブラウンに変わっていました。閉店まであと3か月。

コレットを誰かが引き継ぐのか、サンローランのショップになるのか、憶測が飛び交います。来年の1月にパリに来たときにまた報告しますね。

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▼パリ、サントノーレ通りは、ハイブランドのウインドウが街を華やかに飾ります。

ルイヴィトンは、ヴァンドームの角に派手な外装のショップをオープンしていました。

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シャネルは、カンボン通りと交差する辺りにまたショップが出来るようです。工事中の看板もお洒落です。

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フェンディも冬のバッグや雑貨が賑やかな色目を並べています。 

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ランバンは先日ショーを行ったばかりの新クリエイティブディレクターラビドスの春夏コレクションがディスプレイされていました。

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ラデュレは、虹色のウインドウ。

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ストリートの左右にはwelcome fashion weekのアーチが掲げられていました。

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▼今日のバイイングスタイルは。ランバンのニットベストで。左肩の大振りの黒とオレンジのフェザーが一際目を惹きます。

ニットの前身部分は大きめの縄編みがカジュアル感を出してくれます。上質なウールなので、とても軽く着やすいです。

下にはシルクのブラウスを重ね着しています。

寒くなれば長袖のタートルニットを着ればいいので、ニットベストは今の季節から真冬まで長く着れるのでとてもお勧めです。

ブシュラ・ジュラール最後のコレクション。大切に着ていきたいと思います。

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オーナーバイヤー岩高

2018年パリコレバイイング報告 Vol.5

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▼ドリスヴァンノッテンは、ピカソの「バスルームの女性達」がテーマ。

先シーズンのメンズライクなオーバーサイズから一転、ヌーディーカラーがフェミニンな女性らしさに変わります。

コラージュしたペーパーや、スカーフを貼り付けたジャケットやスカート。

スタイリングを更にきらびやかに女性らしく魅せるキラキラしたビジューのブローチ。

1920年代のアール・デコから1980年代までの装飾スタイルを描く様々なプリント。

ピカソ、ピナ・バウシュ、ティナ・バーニー、スリム・アーロンズ、

トニー・ドウケット達からの贅沢な感性をドリス独自の解釈で見事に表現されています。

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▼オリビエティスケンス、2018年春夏パリコレ。
「She walks in beauty」
「美しさの中を歩く女性」

黒は漆黒の潤いを秘め、白はより白く、赤は花のようなピュアな赤。


そして、繊細なレース使いの柔らかいシルクのドレスは、

常にロックテイストを、シグネチャーフックやアーミーブーツで着こなします。
そして、カジュアルなウオッシュドコットンは、ほんの少し淡いピンクでフェミニンなロックスタイルを楽しみます。

秋冬のデビューから、さらに進化したティスケンスの春夏に期待が膨らむばかりです。

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▼オリビエティスケンスの2018年春夏パリコレのテーマ

「She walks in beauty」=「美しさの中を歩く女性」と題したティスケンス初の本が完成しました。

ロシャス、ニナリッチ、セオリーで着実にキャリアを積んだ彼の今までの足跡を回顧した本となります。

来年にはベルギーのMOMUで彼の初の回顧展が開催される予定です。

現代のアイディアソースをアーカイブから焼直したブランドとはまた違った独自のファッション感性と、

これからの時代を担う可能性を秘めた彼の一途な生き方を感じて欲しいと思います。

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▼今日のメンズスタイリング。
クロスの秋冬新作のニューラインは、生地にニュアンスのあるジャケット。

カジュアルな側章入りのパンツは元キャロルクリスチャンポエルワークのデザイナー、ディプティ。

革靴はコードヴァンで製品染めの定番品、キャロルクリスチャンポエル。

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▼今日はオリビエティスケンスのバイイングということもあり、同ブランドのグリーンのスカートでスタイリングしました。

マトッティでは9月にオリビエティスケンスのデビューコレクションを行ったばかりで、

さすがお洒落な皆様はこのパリ最新のティスケンスを選ばれています。

このスカートは、シルクタフタ素材しか出せない深くそして艶やかで上品なグリーンの色に牽かれ、

裾にかけての独自のアウトラインがお洒落のニュアンスを出してくれます。

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今までは黒のタイトが主流でしたがこの秋はこのスカートでバラエティーあるスタイリングを楽しみたいと思います。

オーナーバイヤー岩高

2018年パリコレバイイング報告 Vol.4

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▼朝は中庭を望みながらの朝食。

パリの楽しみの一つはフランスパン。パリに初めて来た時その美味しさにはまりました。

バイイングではお昼も中々とれないので朝はたくさん食べますね。

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▼too good 2018年春夏コレクションは「日常に使うものをセレブレーションする」がテーマ。

日常に使うテーブルクロス→細いストライプの天然素材のシャツやパンツ
モップ→モップで書いたようなハンドペイントのジャケットやコート
歯磨き粉→歯ブラシで描いたようなゆるく太いストライプのシャツやパンツ

そしてカラーも、日常にあるミルク色、バター色、フレッシュミント色味がとても爽やかです。

また、新しくデニムが登場。生地、工場も全てイギリス性にこだわりました。

デザイナーの自然体から涌き出るインスピレーションはいつもリラックスした心地よい作品を産み出しています。

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▼アンドゥムルメステール春夏は、シンガーソングライター、パティ・スミスのスタイルと

カメラマン、メープルソープの二人からの影響を受けたコレクション。

勇ましい仕立ては、rock’n’rollテイストを押し、ブランドロゴのAnn Demeumeesterのシグニチャーの黒白は、ライダース、ビッグシャツ、トップス等のアイテムに独自の配置で表現されています。
「Foever 2 Kids」プリンとはパティ・スミスの伝記、Just Kidsを意味しています。

彼とメープルソープの二元性的な想像力と関係性がコレクションの中で、ボーイッシュなアイテムとそれらの微妙なバランスで組まれたスタイリングを魅力的に作り出しています。

春夏コレクションは、そんな二人の大胆で好色的で自由奔放な世界を是非共感下さい。

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オーナーバイヤー岩高

2018年パリコレバイイング報告 Vol.3

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▼2018年春夏サカイ、パリコレはシャンゼリゼのグランパレで行われます。

少し早めに会場に到着し世界のお洒落スナップ撮影に備えます。

エビアンのミニボトルも配布されてました。

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▼ファッションスナップスタートです。

サカイのショーを見るために世界から続々とファッションマニアが集まってきます。

しかし誰一人と同じスタイリングの人はいませんね。これぞお洒落の定義と感じます。

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▼サカイ2018年春夏。

異なるテイストと素材を組み合わせて、サカイ流のミックススタイルを提案。

昨シーズンと比べると柔らかな印象で、ティアードドレス、フレアスカートといったフェミニンなピースが多く展開されていました。

特に目立ったのは、洋服を巻き付ける手法。

ナイロンジャケットやチェック柄ジャケットのアーム部分を結んで、

リボンのように胸元に巻き付けるたり、洋服をくちゃくちゃとしてバックスタイルにのせたりしたデザイン。

パリコレでは期待通り勢いのあるコレクションを魅せてくれました。

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▼サカイのコレクション会場で、福島のセレクトショップのオーナーにお会いできました。

パリでもその存在感のある姿をいつも尊敬しております。

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▼今日のスタイリングは、ニナリッチのブラウスに、ザロウのレギンスパンツ。

ブラウスは大きく膨らんだ袖と、ウエスト部分のレースがポイントです。

レースが目立つようインナーに黒を合わせました。

裾の中央にスリット入りのレギンスパンツはストレッチ素材でとっても履きやすくこの秋のお気に入りです。

バッグはランバンのミニショルダー。靴はランバンのスリッポンで歩きやすいスタイルにしました。

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▼今日のメンズは全てクロスでスタイリング。

渋いカラーのロングシャツジャケットは表面がコーデュロイのような風合いです。

インナーは白のミディアムジャージで明るくポイントをつけました。

ボトムは裾が太めの8ポケットパンツ。靴はバックスキンのライダーブーツの黒で締めました。

バングルはレザーとシルバーのコンビネーションがお洒落なワークスタットです。

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▼一日のバイイングの帰路の途中、ふと空を見上げると中秋の明月が目の前に現れていました。
今までに見たことの無いほど大きく美しい月でした。

この月のように、世の中が平和に丸くおさまり、静かに輝き続けますように…。(パリの1区にて)

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オーナーバイヤー岩高

2018年パリコレバイイング報告 Vol.2

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▼ニナリッチ、パリコレ。
アーミーをテーマにそれを深く掘り下げたコレクション。

フランス軍隊は危険で過酷、それを見事終えるとフランス国籍を貰えるという事に挑戦するニナリッチガール。

ロシア帝国やドンキホーテをイメージし灼熱の太陽が照らす砂漠の熱波を浴びた原色が色褪せたスモーキーなcolorがそれを表現しています。

ギョームアンリの卓越した感性を感じながら、いよいよバイイングスタートします。

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▼ニナリッチのオーダー終了後は、下のフロアのショップへ。

ウインドウは2017年秋冬コレクションが華やかにディスプレイされていました。

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▼ランバンの新デザイナー、オリビエ・ラピドスによるファーストコレクション。

ファッション市場は今ストリートの傾向が強まっている中、

彼は反対に、パリ最古のクチュールメゾン、ランバンへのオマージュを忠実に表現し、

ジャンヌランバンの原画を焼き直し、アーカイブを彼の独自の感性でモダンに甦らせました。

生地もしなやかで高品質な生地を使い、LANVINのロゴプリントも若々しさを感じさせます。

デザイナーが変わってもやっぱりランバンは大好きです。

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▼オスカー・デ・ラレンタ春夏。
新デザイナーのローラ・キムとフェルナンド・ガルシアは、

オスカーの元でキャリアを積んだことで、

創始者に敬意を払いオマージュを込めたコレクションを披露しました。

それは、新たにロゴを少しだけ変えたことからもその意欲が伝わってきます。

オスカーが好きだったという花を使ったプリント、

絵の具の筆を振って付けたようなスクラッシュペイントのシャツやドレス、

新しいロゴをそのままドレスに使ったデザインはとても斬新です。

カラーも、ピンク、レッド、イエロー等オスカーデラレンタらしい、

女性だったら誰でも憧れる、溜め息の出る程美しいコレクションでした。

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オーナーバイヤー岩高

2018年パリコレバイイング報告 Vol.1

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▼夕方、パリホテル到着。

と同時にサカイのポップアップショップ”Jardan sacai”を一目見るため急いでコレットへ。

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▼相変わらず凄い人で混雑。

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2階に上がるとフロアー全てがサカイワールド!

“Jardan sacai”は、パリの庭園にインスパイアされた空間に、

生垣のトロンプルイユのパテーションが設置されていました。

トルソーは全てサカイ。

そして、沢山のブランドとのダブルネーム商品で埋め尽くされていました。

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▼老舗和菓子とらやのお菓子や、家電ブランドバルミユーダを使ったフード、キッズも3年ぶりに登場。

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そして日本のKIYOSKも出現!

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コレットは12月20日で閉店を迎えますが、

その最後を締めくくるコレットのプロジェクトに参加出来たことは素晴らしい事だと思います。

今日までサカイ、明後日からトムブラウン、シャネル、そして最後はサンローランで締めくくられます。

▼今回のホテルは9区のCADET。

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▼入口とロビーはお花が一杯で、壁紙とお部屋のアメニティが飾られた可愛いフロントです。

バイイング初日。

ランバンのブルゾンコートが小雨で肌寒い今日の天候に丁度良い感じです。

少し華やかさを出すためにファーの襟巻きも持ってきました。

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オーナーバイヤー岩高