世界のデザイナーからファッション変革が始まる!

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6月8日の日経MJに興味深い記事が掲載されていました。

「仏ファッション界スリム化へ。コレクションやセール見直しへ。コロナ渦で大御所ら提案」

マトッティの主軸ブランドのドリスヴァンノッテンのデザイナーを筆頭に、アルチュザラ最高経営責任者(CEO)の

シラ・スー・カルミ氏らが、5月中旬に「ファッション業界への公開書簡」というサイトを立ち上げたようです。

コロナ渦を機に、飽和状態だったファッション業界の常識が変わるかもしれないという大胆な変革を提唱しています。

●コレクションの発表は
秋冬物を冬季の8月~翌年1月
春夏物を夏季の2月~7月

●それに伴いセールも冬季、夏季それぞれの最後に実施する。その事で小売店は正規価格販売を長期間保持できる。

その他独自で、グッチのアーティスティックディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは自身のインスタグラムで、

今まで年5回実施していたコレクションを「春夏と秋冬の年2回のみで発表する」と宣言しています。

今まで常識とされていた、世界4大都市、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、ミラノのレディースのファッションウイークのスケジュールの

見直し、サステナビリティの強化など、今までの常識とは全く違ったサプライチェーンが起きてくる様相を呈しています。

既に2月に行われたファッションショーの一部のブランドは無観客でショーを実施、

また私も感染を懸念し、パリにいかずしてオンラインでオーダーを可能にしました。

消費者に一番近い私達セレクトショップも、この変革が始まれば連鎖供給が生じ、大胆で早急な変換が求められます。

コロナ渦はファッションのサプライチェーンまで変えていく物凄い現象だと今更ながら気づきます。

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そして話はマスクに変わりますがマスクをしてるとどうしてもお洒落に合わない…。という中、

ニューヨークやパリではデザイナー達がマスクに変わる斬新で未来的な感染防止アイテムを提案してるようです。

やっぱりファッションはカッコ良くないと!!!

そんなことを感じさせるデザインに脱帽です。

世界のデザイナーから変革が始まるファッション業界。

デザイナーはデザインだけではなく、時代の思想や構造まで変革する力を持っていることに改めて偉大さを感じています。

オーナーバイヤー岩高要子