『ファッションは心の糧』
欧州で疫病のペストが万永した後にルネサンス文化が花開したと言われます。コロナ禍でも、お客様はファッションの何に心を動かされるのかをしっかりと、目で、心で、五感で感じて見極める必要があると感じます。
先週大阪でインポートブランドの展示会に行ってきました。パリに行けなくなり、数ブランドはオンライン画像でオーダーを入れていますが、久しぶりにサンプルを見る機会があり、バイヤーの感覚が再覚したのを身に覚えました。
既存のブランドのオーダーならオンラインでもブランドの特徴やサイズ感等が読めるのですが、懸念していたのは、
新しいブランドの開発がどうしても遅れると言うことでした。
コロナ禍でファッションの価値観が変わることで、人々が求める服も変わってきます。
だからこそ新しいブランド開拓がバイヤーに課されている事を感じていましたが、パリにも行けないし、新しいブランドを発掘することも出来ない・・・。
こんなことで、コロナ禍にお客様が求めるファッションは提供できるのか・・・。と葛藤をしていたときでした。
大阪のインポートブランドの展示会は予想したより多くのセレクトショップのオーナーバイヤーが訪れていました。
やはり顧客にしっかり対応しているショップのオーナーは私と同じ危機感を持ち、猛暑のなかショールームを回っているのだと感じました。
歩けば歩くほど新しいものに出会う…。求める心が常にあると、何かが自分に得られる…。それを改めて認識させた大阪の展示会でした。
今日も猛暑にも関わらず、お客様は颯爽と新作の秋冬商品を持って帰られます。お客様が帰られた後、楽しまれた証に店は散らかっています。散らかった店内を片付けるのはとても幸せな時間です。
コロナ禍こそ
『ファッションは心の糧』。
ファッションはエッセンシャルであり人々の精神の糧になるよう未来を見据えて参ります。
▼画像は秋冬新作のオスカーデラレンタのラメツィードのワンピースとストールとイヤリング
オーナーバイヤー岩高