DRIES VAN NOTENを「傾く」意味

01E86A4A-1216-4694-8050-197F9A02E3DCマトッティセラータのウインドウは、ドリスヴァンノッテンのきらびやかな世界を語りかけます。

コロナ禍でお洒落をして出かける事もなくなったし、というよりお洒落するのを戸惑ってしまうという声が聞こえてきます。

でも本来のお洒落とは、人と違う主張の手段だからこそ、お洒落の意味も価値もあるはずです。

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マトッティのお洒落なお客様の一人がこのフラワージャガードのドリスヴァンノッテンを羽織られました。

『見てるのと着てみるのと違いますね。このような傾く(かぶく)服を着たいと久しぶりに思いました。』

とのお言葉。

思わず私は『かぶく』?とは何だろうと、知識の無さを恥ずかしげもなくお客様に問いました。

『傾く』は、

歌舞伎の語源は「傾く(かぶく)」の連用形を名詞化した「かぶき」である。

「かぶく」の「かぶ」は、「頭」の古称といわれ、本来の意味は頭を傾けるであったが、

そのような行動という意味から、常識はずれや、異様な風体を表すようになった。

または、考えや気持ちがある方面に惹き付けられる。

等、という意味を知ります。

ドリスのこの美しくきらびやかなボレロは一見、個性的な雰囲気ですが、着られたお客様にファッションの本来のパワーを与えたのです。

そしてお客様は私にそれを教えてくれたのです。

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ウインドウを見る方の中には、この服着る人いるの?いつ着るの?と思う方もおられるかもしれないと

実は不安の塊だったのですが、これをオーダーして良かったと胸を撫で下ろしました。

ファッションとは本来そんなものであるべきです。こんなコロナ禍こそ、マトッティはそれを提案し続けます。

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襟がフリルのボレロは袖がファスナーで開くデザイン。

開いて着るとケープのようにさらに美しさが広がります。

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放射線状にピンクのビーズが刺繍されたケープはベースが黒のベルベットです。

こんなケープがあればどんな服もお洒落に変わります。

 ぜひご覧にいらして下さいませ。

オーナーバイヤー岩高