2021秋冬アンドウムルメステールのサンプルが日本に届くと聞いて即東京へ。

1ブランドだけのために東京へ向かうのはアンだからこそ。

3月5日WWDに新たにイタリア人オーナーによるアンの「新しいスタートアップ」が発表されました。彼はイタリアのセレクトショップ「アントニオーリ」および通販サイト「ファーフェッチ」のオーナー。アントワープ6の１つの創始者であるアン女史の遺産を尊重しブランドの栄光と復活へと新スタートをきったのです。

今までの取引先のSHOPを約6割まで絞られ、マトッティもその栄誉として選ばれ今日の東京に至ります。

3月9日の2021秋冬コレクションのデジタルショーは、評判の高いベルギーのスタイリストOliver Rizzoに依頼しパリ郊外のシャトー行われました。

アントリオーニは「私の指名はアンのDNAを保存しつつ、創始者のアンが幸せになれるようにすることです」とインタビューで述べています。

デザインについては、ジル・サンダー、リックオウエンス、ベトモン、マルジェラ、クロエ、セリーヌから其々6人が終結し1チームを編成、それをアンが監修するというハイレベルなディビジョン。

そして生産拠点をベルギーからイタリアに移し最高級の素材を使用。特にシャツはエルメスと同じ生産工場で製作されます。

東京に届いた実際のサンプルは約60点程。黒をベースに微かに引き立つ白のシャツやランニングは、混迷を続ける試練の中でも決して動じることのない強く静かな精神を感じさせました。

コロナによりマトッティの強みのベルギーブランドが次々と不振に陥る中、アンドウムルメステールの復活は、明るい光を感じさせてくれる明白な事実です。

この事実の根底に、アン女史とアントリオーニの長く続く信頼と結束とベルギーファッションへの情熱が有ることを知りました。ファッションが進化する事に最も必要なのは、人と人との繋がりでありその熱い想いであることも。

私もアンドウムルを通した二人の熱い想いとファッションのロマンをお客様一人一人に伝えていくことを強く感じた東京でした。

★いつもバイイングをサポートしてくれる田中さん。

アンを素敵に着こなす女性の一人です。

オーナーバイヤー岩高