2025年秋冬パリバイイングVol.2

 

アテンティタィブアトリエ、パリショールーム。

SHELTER2で5シーズン目を迎えるブランド。

 

今まではパンデミックで小さな生地とリモートを頼りにオーダーしていたが、

実際にサンプルを見て、触れて、触ってみると、アテンティブのフルコレクションにうなされるほどの感動を得ました。

ブロックプリント、泥染め、コモシャツ、キャメルヘア、アメリカンヴィンテージ、

手織り、ロロピアーナカシミヤ・・・等、デザイナーの哲学が詰まったコレクションでした。

デザイナーから、商品の哲学、こだわり、熱い想いを直接感じることこそ、

バイイングはショールームで見ることが大切であると、スタッフも感じてくれたと思います。

アンドゥムルメステール、2025秋冬レディースプレ&メンズコレクション。

ロンドンで活躍のフォトグラファーCole Flynn Quike(コルクフェインカック)のドキュメンタリー、

写真、イメージ、コラージュ等の作品がデザインや素材に落し込まれたコレクション。

パリファッションは常に黒の世界。

自分を大きく裕福に見せるファッションにアンチを掲げる。

常に内に内に情熱を秘めるからこそ、服そのものが目立つのではなく、人間自身が際立つ。

難しいようだが、その哲学は、ファッションというカテゴリーそのものよりも、人そのものに敬意を払っていると感じる。

今回のラインナップは人気の品番もあり、更に進化させたものもありました。

今回私が履いてきたブーツもあり、長く愛用できるアンドゥムルメステールの証明です。

私達のテーブルの横には、デザイナーのステファノガリーチが座っていました。

デザイナーがショールームに居るのは珍しいこと。撮影にも快く応じてくれました。(背が高い!)

3月のパリコレでは、更に最新のアンドゥムルメステールの世界が発表されます。乞うご期待を。

「ブリティッシュヘリテイジ」

伝統ある英国王室。それに受け継がれる文化と遺産。物を大切に、親から子へ代々される全てのもの。

ファッションもその一つ。

チャールズ皇太子は代々受け継がれてきた服を大切にリペアして着ていたという。

メゾンマルジェラはその歴史の継承に敬意を表し2025秋冬に表現しています。

ジョンガリアーノがメゾンマルジェラを昇華させた最後のコレクション。素晴らしいフィナーレになることでしょう。

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ショールーム内の撮影は一切禁止されています。

その窓から見えるエッフェル塔と少しづつながれる雲。

マルジェラも次なるデザイナーを迎えるようです。
過去を振り返りながらも、ファッションも雲の流れと同じように留まることなく、次へと向かっていきます。

オーナーバイヤー岩髙