
北野坂も心地よい新緑の季節を迎えています。
今回のブログはMATTOTTIの取り扱いとして2シーズン目の「N₋8milano」(エンネオット ミラノ)。シンプル、上品でエレガント、そして知的で美しいブランドです。
今年で38年になるMATTOTTI。その継続の理由の一つが「ブランドを選ぶ時の基準」。それについても少し語らせてください。
●N₋8milano

「N₋8milano」のデザイナーはステファノ・ヴィットリオ・グリゴリ。“「ファッション界の犠牲者」と感じない女性の為に考え、実現したライン”と語ります。つまり、ブランドだから買うという女性はファッションの犠牲者だという事。女性はブランドというものに惑わされ、自分自身をブランドを持つことでしか表現できなくなっている女性が多いという事です。
少し難しい表現ですが、ブランド側の販売戦略に落ちってしまっているブランドしか目に入らないある特定の女性たちに警告を鳴らしているともいえるでしょう。
さて、このブランドとの出会いは、長くお付き合いのある卸会社からの一本の電話から。
「是非専務に見ていただきたいカシミヤのブランドがあるんです。」
この時は人気上昇中の「THE ROW」を取り扱っていたので、新規ブランドはセレクトに入る余地がありませんでした。「すみません。仕入れの枠がなくて、取り扱いが難しいです」と無名のブランドだったという事もあり、私としては単純な返答をしていました。
でも「声がかかったら耳を傾ける」というバイヤーとしての私の心がけのようなものを思い起こし「一度見てみようかな」と思って展示会へ。
実際見ると価格の高さに躊躇しましたが、上質なカシミヤの素材と縫製、シルエット、気心地のどれも素晴らしく「これは無名ブランドだが商品は凄くいい!」と感じました。
丁度その頃「THE ROW」は徐々にブランド側からの提案するアイテムを入れるようオーダーの制約が強くなってきていました。
「これではどの店も同じアイテムが並ぶことになる。私がセレクトしたいTHE ROWの世界は表現できない」。
そしてこの頃、どのブランドにも影響したのが、小売上代の高騰。どんどん価格が上がっていくのです。そのため「THE ROW」は無名のころから含め、10年以上MATTOTTIで大切に育ててきましたが残念ながら「THE ROW」の取引をやめるという決断を選択するに至りました。
この強気な決断は、N-8Milanoの商品を見ていたからという先手戦略計算もありました。
ファッションは流れが速く、ブランド側もブランドが成長すると、ブランドイメージを更に高めるという一方的な理由で、百貨店や路面店へと販売販路を絞り込んでいき、我々セレクトショップでの取り扱いが難しくなるように仕向けていると感じます。
以前MATTOTTIが取り扱っていたブルネロクチネリ、バレンシアガ、ジルサンダー、サカイ、ドリス、等々もこのような流れで辞めていったブランドです。
でも、MATTOTTIに来られるお客様は、常に冷静にファッションをとらえておられます。その理由は必ずMATTOTTIに来られ、新しいアイテム、ブランド、トレンドなどをご自身の眼で感じ、ご自身に必要なファッションをセレクトされています。
私の役割はそれまでに、お客様の信頼を裏切らないブランド選択、店頭でのプレゼンテーション、お客様に合ったスタイリングの提案、全てにおいての匙加減の調整と準備に徹する事です。
特に女性のファッション指向は目まぐるしく変化していくのを感じます。バイヤーは常に一心月歩。常に時代の流れを感知できなけれればお店の継続は無いのです。
そのブランドの一つが「N_8 milano」。選ばれたお客様から「凄く良かったよ」というお声を沢山いただけるブランドです。
このブランドはお客様の信頼を得るための期間は長くありませんでした。
さて、前置きが長くなりましたが、インスタグラムに掲載した商品の一部をご紹介します。


一見ペーパーレザーに見えるハーフコートはこの春大好評でした。素材ポリエステル75% ナイロン25%、税込み価格¥302,500 サイズ42 カラーブラウンとシャンパンの2色展開です。
https://mattotti.co.jp/?pid=191730701
https://mattotti.co.jp/?pid=191730702

ブラウスはウール100%、しなやかで軽くエレガントなシルエットです。税込み価格¥115,500 サイズ40、42。同素材でノースリーブとショート丈の前開きのブラウスもあります。
このブラウスはシックな色、静かなデザインで、ラックに並んでいても決して華やかで眼を惹くお品ではないと思いますが、ご来店される方のほぼすべての方が手に取られるのです。そんなアイテムは中々ありません。
それだけこの商品が、お客様の心を惹くお品だという事の最たる証なのです。
https://mattotti.co.jp/?pid=191730707

パンツは同素材のウエストゴムのイージーパンツ。もちろん別々にも楽しめますが、セットアップの方がより高級感が出ると思います。パンツ税込み¥126,500 サイズ40、42
https://mattotti.co.jp/?pid=191730709
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「N₋8milano」
●メイド イン イタリー:「N_8 milano」のコレクションは全てイタリアでデザインさ:れ仕立てられており、イタリアのテキスタイルと製造業の伝統豊かな文化的背景を体現しています。
●サルトリアル クラフト:イタリアのハンドメイドの伝統と職人技を駆使し、独自のディティールと、ラインと、フィット感の入念な研究を重視した服作りを行う。
●ミニマル デザイン:クリーンで正確な仕立てと高いテキスタイルの品質が、この本質的なファッションスタイルの中核である。ピュアなカット、ライン、プロポーションが仰々しさを廃した控えめなエレガンスを表現している。
●プレシャスマテリアル:上質で丁寧なテキスタイルセレクションは、生地に触れることで五感をフルに刺激し、それぞれの衣服の絶妙なクオリティを「見る」のではなく「感じる」ことで明らかになる。
N-8商品の詳細はSHOPPIINGでご覧頂けます。
↓↓↓
https://mattotti.co.jp/?mode=grp&gid=3154496
改めて、イタリアブランドの魅力を再認識してくれた「N-8 milano」に並んで、昨シーズンから取り扱いをスタートした「Andre Maurice」(アンドレモーリス)もイタリアブランド。



世界に誇るイタリアの技術と哲学を是非ご覧にいらして下さいませ。
オーナーバイヤー岩高
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ここでブログ終わる予定でしたが、先日観た映画「プラダを着た悪魔2」の最後に、アンハサウエイが、エミリープラントに伝えた
ブランドは必要ない。必要なのはあなた自身。そう、ブランドはあなた自身。
というフレーズが共感そのものだったから、インスタグラムの投稿追記しました。ご覧頂ければ幸いです。

プラダを着た悪魔2、観てきました💛
ファッション業界側の私から観て印象的だったのは、華やかなニューヨークの舞台と、揺るぎ無いファッション業界トップの雑誌の世界でも、企業買収、AI台頭によるデザイナー不要の危機、突然の雇用解雇等、不運な現実があること。
華やかな世界こそ、私利私欲にまみれた現実。
しかし、映画ではその危機を乗り越えていくメリル・ストリープとその側で支えるアン・ハサウェイ達の試行錯誤、常に考え抜かれた策略、社交力、先手必勝等々のあらゆる手段で乗り越えていくところが見所でした。
私達セレクトショップはもちろん、ファッション業界全般も死活的な危機に直面していることもあり、色々と考えさせられる映画でもありました。
また別の角度からファッションの流れの変化も垣間見えました。
前回はパリコレに憧れるアン・ハサウェイのキャリアアップが印象的で、MATTOTTI もちょうどその頃、ランバン、ジョンガリアーノ、パコラバンヌ、ミュグレー、ニナリッチ、ロシャス等々が、セレクトブランドの中心だったし、パリにも年4回行ってたから、まさに自分の現実と重なって楽しめた映画でした。
そして続編の今回は、舞台がミラノのコレクション。ヴェルサーチ、プラダ、ドルチェ&ガッバーナ、ブルネロクチネリ等のブランド、そしてドゥーモ広場、PRADAのSHOP、最後の晩餐のダ・ヴィンチの壁画、コモ湖のシーンなど懐かしいシーンが沢山登場!
私もミラノブランドは、ジル・サンダー、ドルチェ&ガッバーナ、セルジオロッシ、ジョゼッペザノッテイ、エルマノシェルビーノ、ヴェルサス、等々沢山の取り扱いしたことを思い出しました。(今もしてます)
敢えて、今回舞台をミラノコレにしたのは、勝ち組ともとれるパリブランド(この映画ではDIOR)へのアンチテーゼかもしれませんね。
ブランドは必要ない。必要なのはあなた自身。そう、ブランドはあなた自身。
それはMATTOTTI でも感じることでもあり、ちょうど私も伝統的な生産スタイルとも言えるイタリアファッションの価値と魅力について、ブログを書いてるところだったからです。
なんて、映画を観ていないかたや、映画を楽しみたい方々にここで具体的な内容を書くのはタブーだし、まだまだ書ききれない事が沢山ありすぎの映画だったから、またお店でこの映画の評論一緒にして、ファッションってやっぱり楽しいよねって話で盛り上がりたいと思っています。
近々、皆様のご来店を楽しみにお待ちしております。
オーナーバイヤー 岩高










































































































































































