2022年のスタートを飾るのは、昨年、新しくデザイナーを迎えた新生ロシャス(ROCHAS)。
パリに行くたびに、ロシャスのショールームは必ず訪れていました。
ただ、既存ブランドとのバランスもあり、いつからスタートするかいつも考えていました。
また昨年はデザイナー不在でコレクションも休止していました。
しかし昨年、シャルル・ドゥ・ヴィルモランを起用というビッグニュースが入ってきて、「今だ!」と思ったタイミングでした。
コロナ禍、ミラノでサンプルを見ることもできない昨年、東京の小さなワンルームの貸しオフィスで、
エージェントの方に小さな生地見本を見ながらオーダーしました。
そんなことで、サイズ感や気心地等はもちろんわからなかったので、入荷するまで全く自信がなかったのですが、
入荷してSNSにアップすると、すぐに顧客様から、
「全部着てみたい!」
「オリヴィエティスケンスの時のロシャス覚えてるから、是非見てみたい!」
と飾ったトルソーも全て脱がしてお見せした次第です。
白のブラウスとスカートは、高級感あふれる厚手のコットンポプリン100%
すでにスカートは完売です。
ハイウエストのキュロットスカートのデザインも若々しいシルエット。
張りのある生地は高級感溢れています。
チュールのインナーも着やすいストレッチ。
デザイナー自身のハンドデッサンをロゴ化したユニークなプリントも彼のアーティスティックな感性を感じさせます。
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1925年、マルセル・ロシャス(Marcel Rochas,1902-1955)がパリにて創業。
ストロングショルダー(肩を強調したデザイン)がブランドのアイコンとなった。
その他、フェミニンなデザインも特徴的で、カラフルな色使い、リボンやチュールなどの装飾、シープスキンを利用したコレクションが目だった。
◆2002年、オリヴィエ ティスケンスがアーティスティック・ディレクターに就任。
天才と呼ばれていたティスケンスは若干25歳だった。
ティスケンスのデザインは、エレガントなシルエット、美しい色使いで、多くのジャーナリストから絶賛される。
MATTOTTIの顧客様にも絶大に支持された記憶は新しい。
さらに、ニコール・キッドマン、ジェニファー・ロペスなど多くのセレブリティにも支持されたが、ロシャスの経営としては赤字が続いた。
◆2013年、マルコ・ザニーニが退任し、アレッサンドロ デラクア(Alessandro dell’Acqua)がロシャスのクリエイティブ・ディレクターに就任。
彼は、今人気のヌメロヴェントウーノ(N゜21)のデザイナーでもある。
2020年秋冬コレクションを最後にアレッサンドロ デラクアが退任。
◆そして、昨年、2021年、シャルル・ドゥ・ヴィルモラン(Charles de Vilmorin)が新クリエイティブ・ディレクターに就任。
ファッション関係者でも彼のことを深く知る人はいないかもしれない。なぜなら、若干24歳の大型新人だからだ。
シャルルは、2019年にサンディカ・パリクチュール校を卒業したばかりの24歳。
大叔母は、資産家で作家のルイーズ・ドゥ・ヴィルモラン。
彼女は、ロシャス創始者マルセル・ロシャスの妻で元社長のエレーヌと親交があったという。
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ルックスも完璧な彼のDNAが入った新生ロシャス。今日からマトッティにデビューです。
今月末でプレコレクションは完納予定です。
是非ご覧にいらしてくださいませ。
オーナーバイヤー岩高