今から107年前の1914年にパリで創業していたオートクチュールブランド「ジャンパトゥ」は、
その頃シャネルと人気を争うほどのデザイナーでした。
しかし48歳の若さで脳梗塞で他界、その後、メゾンは、ラガーフェルド、ラクロワ、ゴルチエ達が後を受け継ぎ、
お家騒動と言われる諸事情で、代表作の香水「ジョイ」を送り出した香水部門のみを残し活動はほぼ休止状態でした。
そして2年前にLVMHの傘下に。
ブランドの再建に当たり、白羽の矢が立ったのが、マトッティのセレクトブランド
「ニナリッチ」と「カルヴェン」で手腕を振るったギョーム・アンリでした。
実は今年の1月、私もパリのパトウのアトリエに招待され、このサンプルを見に行っていました。
左岸に潜む歴史と伝統を感じさせるアトリエは、オートクチュールの職人たちがミシンを踏み美しい生地を巡らせていました。
パリ「パトウ」のアトリエ
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そしてギョーム・アンリも登場!
彼が当時デザイナーだったニナリッチとカルヴェンを私の店でセレクトしていたことを伝え、
彼も私達に会えたことをとても喜んでくれました。
ギョームアンリは、〝自分の友人たちが笑顔になるために作る服“をコンセプトに、
メゾンのルーツであるクチュール的要素を取り入れながらも、モダンかつパリシックなクリエイションを持ち味にし、
ウエアラブルなカジュアルクチュールを復活させました。
そして特にこだわったのがサスティナブルな精神、哲学でした。
(サスティナブルとは「人間社会地球環境の持続可能な発展」を意味します)
レザーは使わず、ビーガンレザーを使用
*ビーガンとはバターもはちみつも牛乳も使わない、ベジタリアンな素材で作られた物
オーガニックコットンは、天然の肥料ときれいな水しか使わないグローバルオーガニックにこだわる。
そして、ウエアラブルなデザインを手に入れやすい価格帯で提案する。
ジャケットは5万から12万円代、Tシャツやタンクトップは1万円台、ブラウスは6万円台等抑えている。
2020秋冬プレコレクションルック
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本来私たちは、こんな服が着たかったの…。
まだまだ続く不安なアンダーコロナの現実だからこそ、自分自身が楽しくいられる服を探していたの…。
という女性の声が聞こえそうな魅力的でチャーミングな「パトウ」。
試着室に入れば、きっと瞬く間にパトウのファンになるに違いありません。
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MATTOTTI SERATAには、コート、ジャケット、ブラウス、シューズ、イヤリング、籠バッグまでトータルに展開。
パリのエッセンスが詰まったPATOUの世界が広がります。
POPUPは今月末までです。
是非お待ちしております。
オーナーバイヤー岩高